トリアージ(災害医療入門)
   

東海地震の可能性がささやかれている。学者の意見を総合すると発災の時期はだいたい2005年までの間という。駿河湾を震源域とする地震は本当に起きるのだろうか。
静岡県と周辺の167の市町村は地震に対する防災強化地域に指定され、予知型地震とされる東海地震への早めの備えと、必要なときの避難などを行政機関から指定されている。
しかしその中に地震発生後の災害地での医療に関する措置方法やケガを負った場合の対応、大病院に行けない条件化での処置法など、いざという時の具体的な対応策は、まったくない。
それでは実際にはどうしたら良いのか。その疑問と不安に応える災害時の道しるべがトリアージなのである。
災害現場で、一人でも多くの命を救うための応急措置と治療の順序だて。これは医師や看護婦、ケガ人にとっても、災害から生き延び、自らの生命を大切に保つための社会的知識の新しい形態なのである。


・「トリアージ・タッグ」

 静岡県が発行したトリアージ・タッグがある。長さ23センチあまり、横は10センチほどの短冊である。
トリアージ・タッグと表示された荷札のような形の紙にはカラフルな帯が下の方に四種類つけられている。
黒、赤、黄、緑。それぞれがケガ人の重傷度を示し、トリアージ区分とも記されている。黒は「死亡」を意味し、緑は最も軽度のケガを指している。
このタグが災害医療の現場ではケガ人のいわばパスとなり、程度に応じた措置を受ける目印となるのだ。